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小花のような、「ベジカフェ」生みの人

薫風薫る日・・・がどうか一日でも多くありますように、な5月。
メンバー紹介第四弾は、
前回記事で書いたように、沙織さんが井のいちで再会をしたという方。

そして、このイラストを描いた方です。
小花のような、「ベジカフェ」生みの人_b0117894_2395370.jpg

見たことある! という人も多いのでは?
中には直売所マップも掲載されていて、
制作から数年経た今も、配布すれば喜ばれどんどんなくなっていくベジカフェの冊子。

イラストの描き手が猪俣美姫さん。今回の主役です。

猪俣さんは練馬まちづくりセンターで勤務する、現在二児の母。
実は、ベジカフェ企画の生みの親だと聞いています。

「まちセン事業で、当時区民企画の講座づくりを1年間で行う事業があり、
 そこで20~30代の若者限定で、”農ある練馬”というテーマで勉強会をしながら、
 イベント企画をしたんです。
 ゆきちゃんは最初の自己紹介から印象的☆
 環境、ごみ問題の話をしてくれました。
 その後もあの独特なふんわか柔らかさと強い意志で
 メンバーのみなさんと今のベジカフェに繋がるイベントが開催されたんです!」

(猪俣さん談)

そんな猪俣さん、今は、練馬区外に住まいは移されていますが
自然豊かな生活環境の中で畑も実践されているとか。

その、ご師匠さんが、野瀬金作さん。
ふたりの出逢いは、2010年(以前?)に遡ります。

「近くに住んでいたころ、何か惹かれる空間がありました。
 直売所らしき場所の前に、角の字で書かれた野菜やお米、そして梅干し!?
 しかしその姿はなく、「こちらに連絡ください」と。
 ある日家族でその前を通りかかると、梅を磨く作業をしている野瀬さんがいて。
 話していると、今日だけでは、終わらない内容。
 「この時期の作業は夜10時までしてるから、またきてよ!」がきっかけです^ ^」

(猪俣さん談)

野瀬さん(野瀬自然農園)は、練馬区南大泉で自然農法を実践。
40年以上、農薬も化学肥料もまったく使用しない畑で、野菜を作り直売しています。

ところでこの出逢い、野瀬さんに言わせればこんな風でした。

「赤ちゃん連れた若い女性が、毎日来てさ、
 そこらへんの草花とか畑とか見て、ぼーっとしてるのよ(笑)
 だいじょうぶかなって、思ったよね、あはは」


いやはや、こんなふうに、ふたりの絆はとても強く、
離れて暮らしてもなお、猪俣さんのすぐ隣で、野瀬さんからもらった
フキとミョウガがいきいきと話しかけてくれるのだそう。

そして、そんな野瀬さんの、「自然とそうなる」にはじまる野瀬語録が
2010年1月から4月の間、猪俣さんとまだほんのちいさな長女ちゃんとの暮らしとともに
こちらのブログに記録されています。

「おれだってアブラ虫の今日の予定はわからないんだ」
とか、いいですね~。気になるでしょう?ぜひ見てください。涙でちゃいます。


そして、そんな猪俣さんと野瀬さんの出逢いは、ゆきちゃんを繋ぎ、
ベジタブルカフェに大きな影響を及ぼし、
さまざまな人が野瀬さんという存在に学び集うようになりました。

ところで、ベジカフェにとってはお姉さん的存在と呼ばせていただきたい
海野さんが理事をつとめる「NPO自然工房めばえ」。
こちらでは野瀬自然農園にて、この春から「楽農くらぶ」をスタートされています。

楽農くらぶホームページの冒頭あいさつには
植物をツールに共に過ごすことのできる農福連携拠点(場・人・時)を
作るためのワークショップ(プロセスから)「楽農くらぶ」の提案をしました。
どんな方でも、単発でも、連続でもご参加頂けます。

とあります。

いばしょが用意されているのではなく、
誰でもが、自分サイズに活躍できる場所を、
作るプロセスから関わる、ワークショップ。
これって、なかなかない企画です。

いつもながらめばえさんの企画&実行力に一同「ほー!」っと驚き
そして楽しく参加させてもらいつつ、
同時に野瀬さんご自身がまたそういう場であったのだろうなと、
実践者と、その場所の力というのもあるのだなと、改めて気づかされます。

で、実際そこに引き寄せられた、猪俣さんというわけ、でしょうか。


さぁ、長くなりましたが、猪俣さんが担当するベジカフェの人気企画
「人参で生け花」の会が、6月6日、関町リサイクルセンターであります。

こちらの案内、環境月間イベント内にて、
10時から午前中のみの開催。予約不要・無料。

人参が手作り剣山になり、ドクダミなどお好きな野草を選んで生けていただき
お持ち帰りいただけます。
少し前の報告ですが、こんな様子。ちょっと珍しく、とってもかわいい。
「人参で生け花♬」



そして最後になりましたが、
かつて造園科学専攻の大学院に通っていたころ研究も、趣味も、バイトも
聞けば緑のことだらけできたという彼女に、今のお仕事のことも教えてもらいました。

「私はとくにねりまの景観まちづくりについて担当しています。
 そして”ねりまの風景の骨格を創っている大切な一つみどり”
 その多くを占めている民有地のみどりや
 お庭の保全活用についてモデル事業を行なってます!
ねりまのとっておきの風景、大募集しています
宝物の風景やまちなみをご近所のかたと守ったり、活かしたり、創ったりする活動を応援してます
暮らしの庭楽しみ隊!


フルタイムで働きながら、愛しい家族と土と緑に
がっつり触れ合う暮らしをする、猪俣さん。
どんだけパワフル?!とご想像されるかもしれませんが、
母というもの、女性という生き物は、深海のごとく。

また、その佇まいは、小花のような方です。
ちょうど、野菜がつける花がほんとうに可憐な姿であるように。


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現在ベジタブル・カフェでは、井のいち当日に
お手伝いをしてくださる方を募集しています。
ご興味関心のある方は、こちら↓まで、お気軽にご連絡くださいね。
yuki☆somei.onl(☆を@に変えてメール送信してください)
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第五回「井のいち」 お待ちしています!
5/31(日)雨天決行 9:00~16:00
石神井氷川神社 にて


(文責;大川久乃)

by neri-vege | 2015-05-18 00:09 | メンバー紹介  

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